税務相互相談会の皆さん
下記について教えて下さい。
【税 目】
法人税(鎌塚祟文税理士)
【対象顧客】
法人
【前 提】
〇当社は事業会社であり,子会社が複数ある。
〇当社は繰越欠損金を有している。
〇上場に向けた組織再編のため,持株会社化予定である。
〇通常であれば株式移転が楽な手法であるところ,産業競争力
強化法に基づく申請などの関係で,株式移転の手法が採れない。
〇そこで,当社の100%子会社(X社)を4月に新規設立
する。
その後の10月1日に,当社のうち,管理部機能以外の
全ての事業をそのX社に吸収分社型分割をする。
(銀行手続きなどをスムーズにさせるため,新設分社型
分割の手法は採らないとのこと。)
〇分割する事業のなかに子会社株式も含まれているため,
その結果,当社が持株会社となる。
〇なお,分割する事業に属する社員については,転籍せず
に,当社からの出向契約とする。その理由は,当社で加入
している組合健保について,新設会社では加入がすぐには
できないためである。
【質 問】
1.当該吸収分社型分割は適格分割になると考えていますが
問題ありませんでしょうか?
①100%子会社への分社型分割であることから,
無対価分割の予定です。
②X社は当社が継続して保有する予定です。
2.新設した会社に吸収分割するので,繰越欠損金の制限や,
特定資産譲渡等損失,特定保有資産譲渡等損失は検討する
必要がなく,当然分割法人である当社の繰越欠損金には
何ら影響がないと考えていますが問題ありませんでしょうか?
3.一つ気になっているのは,社員が転籍ではなく,出向
契約になることです。これが事業が全部移転していない
と見られ,非適格分割になる可能性はありますでしょうか?
非適格分割だと移転資産の時価評価が必要になり,想定
外の結果となってしまうため,この出向契約にすること
が何か影響しないかが気になっております。
以上,よろしくお願いいたします。
【参考条文・通達・URL等】
法法2十二の十一イ
法令4の3⑥一
法法2十二の十ロ
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