[inspire 00548] ゴルフの目的と車両の事業割合について
2024年11月01日

久保さん


いつもお世話になります。


(前提)

9月に顧問先である個人事業者(歯科関係)に税務調査(3年分)が入りました。

売上は約2億円で調査は管轄税務署ではなく隣の規模の大きな税務署が担当しました。

管轄でない理由は、個人としては規模が大きくいわゆる富裕層に該当するとのとこでした。

調査官は特別国税調査官と財務事務官(新人のようです)の2人です。

調査は1日だけでしたが、総勘定元帳は3年分持っていきました。

今のところ、交際費と車両について重点的に調べられています。


1.交際費について(主にゴルフについて)

・交際費は年平均500万円から700万円です。

 

・飲食、贈答、ゴルフ等について、帳簿に記載がない為、明細を書くよう言われています。(100件以上あります)

 

・特にゴルフについては、ゴルフ場名、日時、相手先氏名、会社名、電話番号、

 目的(事業との関連性)、送迎の有無、取引先状況(売上先・仕入先・その他)となっています。

 

・数回、大学生の子供(医科歯科系)とその子供の友人との分のゴルフ代(社長は行ってない)を計上しています。

 子供は専従者ではありません。

 

・数回、社長と大学生の子供とのゴルフ代(身内のみ)を計上しています。

 

・社長が1人で行っているゴルフ練習場代も計上しています。


2.車両について

社員は20人近いので車両も多く保有しています。

車両は自宅、事業所、借りている駐車場に分散して駐車しています。

名義はすべて社長名義で車両の内訳は下記のとおりで、100%事業用としています。

 国産小型車・・3台(主に社員が使用)

 国産スポーツカー・・1台(社長が使用)

 輸入小型車・・2台(社長が使用)

 輸入SUV・・1台(ベンツ3,000万円、社長が使用)

 輸入SUV・・1台(事業専従者である妻が使用)


その他プライベート用の車両(輸入車2台、うち1台は2,500万円)があり、こちらは経費にしていません。

社長が使用する車両が多い理由は、顧客訪問の他に、ゼミナー・飲み会、ゴルフ等の送迎をすることが多々あること、

取引先は車好きの富裕層が多く、これらの車両を所有していることによって、

明らかにライバル同業者より多く取引してもらえるからです。


 車両について指摘されていることは次のとおりです。

・事業割合が100%ではないのではないか?プライベートで使っていないか?

・走行距離(点検・車検時の)はどれくらいか?

 →10月時点での全車両の走行距離は伝えました。

  少ない車両は5,000㎞~15,000㎞、多い車両は100,000㎞を超えています。 

・グーグルマップで見たら、自宅車庫の事業用車両に初心者マークが貼ってあった。

 子供が使っているのか?

 →たまたま使っただけと回答しました(実際数回のみです)

 

・国産スポーツカーはいつも車庫においてあるが、使用していないのか?

 値上がり目的か?投資目的か?

 →使っています。購入500万円くらいで値上がりもしてませんと回答しました。


・イベントがあった日、その会場近くの橋の上で輸入SUV(妻使用のもの)を見た

 (顔は見えなかったがナンバーは一致したと主張)が、プライベートでの使用か?

 →たまたま通っただけと回答しました。(Nシステムで確認しているのでしょうか?)


・自宅や事業所、借りている駐車場等を監視しているのではないかと思えるような口ぶりが多々あります。

実際、自宅近くで調査官らしき人を見たと社長は証言しています。

 

・調査から1か月半後、税務署から連絡があり、車両5台以上なので、安全運転管理者を定め、運転日報をつける義務があると言われました。

 これから1ヶ月間(11月)、運転日報を記録し、提出するように言われました。

 

・ガソリン代は5%、ETCは1%自己否認しています。

 

・車両の高額な購入金額については特に問題ないようで、走行距離をかなり気にしています。

 

・とにかく事業割合100%は認めない方針のようです。


(質問)

1.ゴルフ代について

・基本的に目的(事業との関連性)は「接待」と書いて問題ないでしょうか?


・大学生子供の友人とのゴルフ代については、社長は将来の取引先獲得のための関係を構築するのに必要との言い分なので、

目的は「新規取引先開拓」と主張して認められるでしょうか?


  

・大学生の子供とのゴルフ代(身内のみ)はあまりに下手だと取引先に迷惑をかけるという理由で、

そのための練習という言い分ですが、認められるでしょうか?


・ゴルフ練習場は社長1人で行っていますが、取引先がその練習場に来ることも多く、

そこで顔をつなぎ、営業活動をしています。 

練習場に行かなくなると、取引先と会う頻度も減少し、

取引高が減ってしまったこともあることから「営業活動(関係維持)」として認められるでしょうか?


2.車両について

・走行距離が少ないからといって経費にできない理由はありますか?

走行距離は配達の車両は多くなり、接待にしか使っていない車両は少ないです。


・運転日報に行先を記入し提出する予定なので、ETC等の記録と照合し、プライベートの使用をチェックするのでしょうか?

 また、運転日報は税務と関係ないのに何が目的なのでしょうか?


・最終的には1台~2台は100%ではなく事業割合90%程度はやむ無しと思うのですが、

その場合は購入時の消費税と減価償却費が否認されるという認識で合っていますか?


よろしくお願いいたします。



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