[soudan 04821] 公益財団法人のクラウドファンディングについて
2024年7月26日

税務相互相談会の皆さん


下記について教えて下さい。


【税  目】


公益法人(浦田泉税理士)


【対象顧客】


法人


【前  提】


公益財団法人です。

この度

「購入型クラウドファンディング(All-In方式)及び寄付型購入型クラウドファンディング」

を行いました。


ゴミを減らすことを目的とする公益財団法人で、

エコを目的としたマイ箸&箸ケース(どこにでも持って行ける箸、箸ケース)の

リターンとして行いました。


コースは、下記の3つでした。

①       1,000円 お礼の手紙

②       3,000円 お礼の手紙+マイ箸&箸ケース

③       20,000円 お礼の手紙+マイ箸&箸ケース(応援コース)

なお、仕入値段は、1つ2,500円です。


★他に、マイ箸&箸ケースは、1,000個仕入れ、

今回のクラウドファンディングに500個使いました。

この500個を1個2,000円で販売します。


【質  問】


1.当該公益財団法人は、ゴミを減らすことを目的としている

公益事業であるので、このクラウドファンディングは、

ゴミを減らすことを目的としているであります。

よって、収益事業からは除かれると思っていますが、これであっているでしょうか。


2.会計処理は、①~③のコースごと以下の通りと考えていますが、

これであっているでしょうか。


①寄付型購入型クラウドファンディングと考えます。

普通預金 1,000 クラウドファンディング収益 1,000


クラウドファンディング収益は、寄付金であります。

当該資産の使途について制約が課されている場合に考え、

クラウドファンディング収益は、正味財産増減計算書における

指定正味財産の部に入れます。

また、貸借対照表の指定正味財産の部に区分して計上します。


②購入型クラウドファンディングと考えます。

普通預金  3,000 クラウドファンディング収益 3,000

仕入    2,500 普通預金          2,500

発送手数料  500 普通預金           500

儲けはありません。

クラウドファンディング収益は、正味財産増減計算書における一般正味財産の部に入れます。また、貸借対照表の一般正味財産の部に区分して計上します。


③購入型クラウドファンディング(All-In方式)

普通預金  20,000 クラウドファンディング収益 20,000

仕入      2,500 普通預金            2,500

発送手数料   500 普通預金             500


この内、17,000円(20,000円-2,500円-500円)のクラウドファンディング収益は、

当該資産の使途について制約が課されている場合に考え、

クラウドファンディング収益は、正味財産増減計算書における

指定正味財産の部に入れます。

また、貸借対照表の指定正味財産の部に区分して計上します。

3,000円(寄付金、2,500円+500円)は、正味財産増減計算書における

一般正味財産の部に入れます。

また、貸借対照表の一般正味財産の部に区分して計上します。


★残った在庫の処理

残った在庫の処理は、下記の様な考えであっていますでしょうか。

普通預金  2,000 クラウドファンディング収益 2,000

仕入     2,500 普通預金          2,500


・クラウドファンディング収益ではなくて、

「社会貢献活動販売収入」が妥当でしょうか。


・500円(寄付金、2,500円-500円)のクラウドファンディング収益は、

当該資産の使途について制約が課されている場合に考え、

クラウドファンディング収益は、正味財産増減計算書における

指定正味財産の部に入れます。

また、貸借対照表の指定正味財産の部に区分して計上します。

2,500円は、正味財産増減計算書における一般正味財産の部に入れます。

また、貸借対照表の一般正味財産の部に区分して計上します。


公益法人に慣れておらず、長い質問になってしまいました。

よろしくお願い申し上げます。


【参考条文・通達・URL等】


なし。



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