[inspire 00128] 役員報酬過大について
2023年11月21日

久保先生、いつもお世話になってます。
役員報酬過大について指摘を受けており、ご教授ください。

【前提】
12月決算法人の税務調査(担当は法人特官)
事業内容は、人材派遣、カルチャースクール運営、無人室内ゴルフ練習場運営、飲食店
調査期間は第18期~第20期
社長の奥さん(取締役)に対する役員報酬が問題になっています。

【経緯と指摘事項】
初日午前中の聞取り時に妻は、『今は仕事をしていない』と言ってしまう。
調査は進み、最終日の最後に『奥さんへの役員報酬高額すぎるので、問題です。』と指摘を受けるが、
その際、社長は以下の理由を述べましたが、調査官は、結論を出さずに帰りました。
・創業からかなりの時間、無給で働いていた。その功績も考えると高くない。
・以前、他人が役員をしていた時もほぼ同額を支払っていた。
・登記上も役員であり、取締役会で役員報酬を決めている。
・外部の人に役員報酬の額を決められる筋合いはない。

その後、2ヶ月音沙汰なく、急に私の所へ奥さんへの反面調査を行った旨、税務署側の考えを話す旨の連絡があり、
社長は都合がつかず、私一人で税務署で上記の話を聞くことになりました。

税務署へ行く前に反面調査の内容を社長に確認したところ、以下、調査官の質問と奥さんの返答でした。
・役員となっていますが、会社に行かれていますか?お仕事は何をされていますか?
⇒ 週2~3回。本社にも行きますし、ゴルフ練習場にも行きます。仕事は掃除等色々な雑務をしています。
・職場には何でいかれますか?
⇒ 電車も使いますし、マイカーも使います。
・役員報酬の額を知っていますか?
⇒ いくらかわからないが、現金で50万受取っているが、残額は社長が管理している。
・50万円は生活費ではないですか?
⇒ 生活費ではありません。残りは貯金してもらっています。

その後、税務署へ行き、担当調査官と話した際も同じ内容を伝えられました。
担当調査官の役員報酬過大とする主張と私の反論は、以下の通りです。
・奥さんが役員報酬の額を知らない。
⇒議事録に押印されていますし、その時には理解している。
・社長が通帳を管理している。
⇒家族が通帳を管理していると役員報酬ではないのですか。
・50万円は生活費でですよね。
⇒一旦、通帳に役員報酬全額が振込まれ、そのうちの一部を手渡ししているだけで、生活費ではない。
・そもそも仕事をしていない。
⇒反面調査の際、働かれていると返答しています。

各期の役員報酬
第18期・・・税引前利益2600万
社長 1月200万 2月以降130万 役員賞与年300万
奥さん1月50万  2月以降100万 役員賞与年200万

第19期・・・税引前利益1850万
社長 1月以降130万(変更なし) 役員賞与年400万
奥さん1月以降100万(変更なし) 役員賞与年300万

第20期・・・税引前利益1850万
社長 1月以降130万(変更なし) 役員賞与年400万
奥さん1月100万  2月以降125万 役員賞与年300万

結果、更正をするかしないかを署内で、判断し連絡が来ることになっています。

【質  問】
①指摘事項の返答に問題があるとは思いませんが、いかがでしょうか?
②更正をさせないため、現在の返答以外に良い反論はございますでしょうか?
③更正になる可能性は高いでしょうか?
拙い説明になりますがご教示よろしくお願いします。

なお、関係ないかもしれませんが、この反面調査の訪問時、インターホンで『〇〇税務署です。中へ入れて頂けますか』と言われ、
外で出ると名前も名乗らず、名刺等も出さず、強引に敷地内に入ろうとしたそうです。
また、高圧的な態度をしていたため、奥さんは、かなり怖い思いをされたようです。
この点に対し、社長はかなり怒っておられます。



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